お金を借りる手段として、金融機関からの借入れであるフリーローンとカードローンがありますが、どちらを利用すべきなのでしょうか。
実際に金融機関から借入れすると、利息が発生し返済が難しくなるなどのリスクがあるため、利用するサービスがどのようなものか知って、自身に合ったものを選ばなければなりません。
フリーローンとカードローンのどちらを選んだら良いか迷っている人のためにも、特徴や利用回数や限度額の違いなどを解説していきます。
まずは、フリーローンとカードローンの特徴やお金を借りる際の手続きや条件から見ていきましょう。
フリーローンとカードローンのメリットデメリットを解説
フリーローンとカードローンを簡単に比較できるようにするため、両社にはどのようなメリットとデメリットがあるか、それぞれ見ていきましょう。
フリーローンのメリット
フリーローンとは銀行が提供している個人向けローンのことであり、使用目的が自由なローンで使いやすい特徴がありますが、カードローンと比較してどのようなメリットがあるのでしょうか。
フリーローンは金利が低い
フリーローンの最大のメリットは金利が低く利用しやすいことであり、利用する金融機関によって設定されている金利は変わりますが、年利で5%から10%前後であることが大半です。
金利は返済金額によっても変わるため、金融機関が同じでも人によって金利が変わることも考えられますが、年利10%未満であれば利用しやすいといえるでしょう。
フリーローンは幅広い用途に利用できる
フリーローンは投資や事業資金以外であれば、どのような目的でも利用できるローンであり、結婚式費用や引越し費用、パソコンの購入代金として利用可能です。
低金利であるため、急にまとまったお金が必要になったときに利用しやすいことはメリットといえるでしょう。
※場合によってはフリーローンの使用目的を申込み時に申告しなければならないケースがあり、審査に影響する可能性もゼロではないため注意が必要です。
一時的に高額な借り入れができる
フリーローンは一時的に高額な借り入れを低金利で行うことができ、限度額の相場は300万円前後であり、使用目的を達成できる金額を調達しやすいです。
クレジットカードのキャッシング枠は50万円前後であるため、出費が大きくなりそうな場合はフリーローンを利用すると良いでしょう。
フリーローンのデメリット
フリーローンはメリットが多く使いやすい特徴がありますが、特有のデメリットもあるためしっかりと理解して使わなければなりません。
フリーローンは追加融資を受けられない
フリーローンを利用した後に、追加でお金が必要になった場合や増額したいと思うこともあるでしょう。しかし、フリーローンは一度お金引き出してしまうと追加で利用することはできません。
つまり、フリーローンは1回しか利用できないため、追加融資や増額を希望するときは再度金融機関に申込みを行わなければならず、既に借り入れをしているため審査のハードルが増すため手軽に借りることが難しくなります。
フリーローンは契約に時間がかかる
フリーローンは申込みをすると仮審査と本審査を行うため、契約完了するまでに時間がかかる傾向があり、1週間から2週間近くかかることが多いです。
銀行が金利が低いフリーローンで利益を得るためには、大きな金額を借りてもらう必要がありますが、返済能力があるかどうかの審査を行うための必要書類の量が多くなるため、時間がかかってしまうことになるでしょう。
限度額が低い
キャッシングと比較するとフリーローンは利用限度額は高く設定されていますが、後述するカードローンよりも低いことが多いです。
追加融資が受けられないフリーローンの限度額が低ければ、目標金額えを調達できないこともあり、他のローンを利用することで多重債務状態になる可能性もゼロではありません。
カードローンのメリット
ここまでフリーローンのメリットやデメリットを見てきましたが、カードローンのメリットにはどのようなものがあるか見ていきましょう。
カードローンは何回でも利用できる
カードローンはフリーローンと異なり、何回でも利用することができ、利用限度額内の金額を自由に使うことができるため、返済期間中でもまとまったお金が必要になれば引き出すことが可能です。
フリーローンと違い、利用するごとに手続きを行う必要もないため非常に手軽に資金調達できるでしょう。
カードローンはコンビニATMで使える
カードローンが便利といわれる最大の理由は、利用している金融機関に対応しているATMであれば、いつでもどこでも利用することができます。
例えば、外出中で急に欲しいものができたときや、財布の中身が寂しいときにも活用できるでしょう。
幅広い用途に利用できる
カードローンもフリーローンと同様に、使用目的が決まっていないため、住宅ローンや自動車ローンなどの制限がなく自由に使うことができます。
審査が早い
フリーローンと違いカードローンは、審査が早く即日で借入れに対応している金融機関もあり、契約していない状態でも速やかに資金調達することができるでしょう。
銀行カードローンの場合、保証会社が審査を行っており勤務先に在籍確認の電話を行うため、即日で利用はできませんが、その場合でも1週間以内に結果が出るため、緊急性が高い場合はカードローンの方が向いているといえます。
融資の枠が大きい
カードローンの利用限度額の相場は500万円であり、フリーローンよりも融資の枠が大きくな金額が必要になるときにも対応できます。
しかし、契約した全ての人の限度額が500万円前後というわけではなく、希望の限度額と申込み情報によって金額が決まるため、50万円が限度額である人も少なくありません。
審査が早く利用しやすいメリットがありますが、収入や他社の借り入れ状況から判断される返済能力が低ければ希望の金額は利用できないため注意が必要です。
カードローンのデメリット
フリーローンよりも便利に使えるカードローンは、メリットだけでなくデメリットもあるため注意して利用しなければなりません。
カードローンは金利が高い
カードローンの最大のデメリットは金利が高いことであり、年利で15%前後が相場となることが多く、利用している金額が多ければトータルの返済金額はフリーローンよりも大きくなり、特に消費者金融のカードローンは非常に金利が高いです。
短期間で返済できる金額であれば利息もそこまで膨らまないため、便利に利用できますがフリーローンよりも大きな金額を借り入れする場合は注意が必要でしょう。
カードローンは返済が長引きやすい
カードローンの場合、コンビニで借り入れができるなど便利な側面がありますが、借り入れ回数が多くなり、返済期間が長くなりやすいです。
通常、1年で全額返済できるような金額であったとしても、便利であるが故にお金に困ったときに頼ってしまいやすく、結果として返済までに数年間かかってしまうことも珍しくありません。
カードローンは毎月決まった金額を返済する必要がありますが、返済期間が長くなることで合計の返済金額は大きく膨らんでしまうことや、滞納するリスクもあり個人信用情報機関に金融事故情報が登録さるリスクもあります。
フリーローンとカードローンの大きな違い
フリーローンとカードローンのメリットとデメリットを知れば、自分の状況や必要な金額に合わせて適したローンを利用できるため、両者の違いをおさらいしておきましょう。
利用回数の制限
フリーローンは1回しか利用できませんが、カードローンは限度額に達するまでに余裕がある限り、回数を気にすることなく利用できます。
長い期間で考えるとカードローンの方が便利に借り入れできますが、フリーローンの方が計画的に返済することができるため、お金の管理に自信がない人に向いているでしょう。
金利
フリーローンとカードローンのどちらを利用するか迷ったときは金利で選ぶことが重要であり、この金利と返済期間によって合計の返済金額が決まります。
カードローンは審査が早く迅速に資金調達できますが金利が高いデメリットがあるため、緊急性が低い場合は金利が低いフリーローンを使い計画的な返済をする方が良いでしょう。
利用限度額
フリーローンとカードローンでは利用限度額に大きな違いがあり、カードローンの方が利用限度額の枠が大きく設定されているため、必要になる金額が多ければカードローンの利用が向いています。
しかし、カードローンの場合も大きな金額を利用するためには年収や信用情報などによって決まるため注意しましょう。
使いやすさ
フリーローンは1回しか利用できないため、使い勝手で考えると不便かもしれません。それに対してカードローンは、何回も利用できるだけでなくコンビニなどで手軽に利用できるメリットがあります。
フリーローンの場合だと、利用すれば返済していくだけになるため、自動で引き落としされる設定にすれば管理はしやすいといえるでしょう。
フリーローンとカードローンの違いまとめ
フリーローンもカードローンもお金に困ったときに利用しやすいサービスですが、詳細を比較すると状況に応じて使い分ける必要があることがあります。
金融機関から借り入れを行うと利息分が発生するため、特に緊急性がない場合は金利が低いフリーローンを利用すると良いでしょう。
カードローンはフリーローンと比較しても手軽に借り入れができてしまうため、借金をしているという意識が薄くなってしまう傾向があり、返済期間が長くなることで損をしてしまう人も少なくありません。
自分の状況と返済する金額をよく考えて、フリーローンとカードローンのどちらを選べば良いか決めることがおすすめです。