派遣社員の方がお金を借りるには当然、正社員よりも借りるまでのハードルは高いですが、借りられないという事ではありません。
派遣社員の方がお金を借りるにはどういった要件を満たしておくべきか解説していきます。お金を借りる事ができるのか、自身の状況と照らし合わせてみましょう!
この記事の目次
派遣社員がお金を借りるときに注意するポイント3つ
派遣社員がお金を借りるには貸金業法で決められた規則があり、申込みをするとキャッシング会社で審査があります。
その中でも抑えておきたいポイントを3つ、消費者金融でお金を借りるのが始めての人でも分かりやすいようにまとめたので見ていきましょう。
「そんなこと知ってるよ」という人も復習のためにもう一度目を通して下さい。
ポイント1.消費者金融で借り入れができるのは総量規制の年収の3分の1以内。
派遣社員は正社員よりも信用度が低いので、銀行や信用金庫ではなく消費者金融のカードローンならばお金を借りられる可能性があります。
消費者金融のカードローンを利用する場合は、総量規制で年収の3分の1までしか借り入れが行えませんので、自身の現在の借入総額がこれを超えていないか確認してみてください。
派遣社員の収入面においては、時給制や日給制のことが多く、毎月の収入に大きな変動があると審査に影響が出てきます。
そのため、月給制の正社員よりも収入が安定しない場合もありますが、総量規制の対象となるのは年収ですので借り入れが可能な金額は、毎月の給料×4ヶ月の計算です。
貸金業法Q&A:金融庁 www.fsa.go.jp
Q. 総量規制とは何ですか?A. 借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。例えば、年収300万円の方は、貸金業者から100万円までしか借りることができないということになります。
ポイント2.申込みには収入証明書の提出が必要。
派遣社員がお金を借りるには、以下の収入証明書の提出が必要になります。
- 1年以上勤務している場合は源泉徴収票
- 1年未満の場合は直近2ヶ月分の収入証明書
キャッシング会社からはこのどちらかの提出が求められるので、申込みの前に用意しておくといいですね。
用意する収入証明書は、派遣会社から発行される給料明細書又は源泉徴収票で大丈夫なので、失くさないように保管しておきましょう。失くしてしまった場合は、派遣会社に連絡すれば再発行してもらえます。
キャッシング会社によっては勤務期間が2か月未満であっても先に契約を行い、後日収入証明書を提出可能なケースもあるので、すぐに用意できないのであれば確認してみるとよいでしょう。
派遣社員の勤務年数による審査の難易度の違い。
- 審査に通りにくい:短期間での契約更新、又は勤務日数が少ない。
- 審査も安心:長期契約、又は勤務年数が長い。
ポイント3.多重申込みになるので同時に数社に申し込むのは避ける。
勤務日数が短い人がやりがちなことで「まだ働き始めて日が浅いけど、同時に数社に申し込めばどこかが貸してくれるだろう」と思い、一度に何ヵ所も申込みをするのは危険です。
申込みを行うのは必ず一社ずつにしましょう。
これには理由があります。
申込みの履歴は信用情報機関でリアルタイムで更新されているので、同時に何ヵ所も同時に申込みした場合。
「この人はよほどお金に困っているみたいだけどちゃんと返済できるのかな?」と思われて、審査の可否に影響が出てきてしまうのです。
派遣社員は正社員よりも属性が低いとされるので、多重申し込みをしてしまうと信用度が低くなってしまうので気を付けましょう。
また、申込みの履歴は申込みを行った日から6ヶ月間は信用情報機関に記録されるので何ヵ所も申し込みをしていると申込みブラックという状態になり、どこからもお金を借りられなくなる可能性もあるので注意しましょう。
注意するポイントは3つ
- 消費者金融で借り入れができるのは総量規制の年収の3分の1以内。
- 申込みには収入証明書の提出が必要。
- 多重申込みになるので同時に数社に申し込むのは避ける。
基本的なことかもしれませんが、とても重要なことなのでポイントを押さえておきましょう。
申込みブラックになってしまっても6ヶ月で申込みの履歴は消えますし、上記の内容をしっかりと守っていればまったく問題ないので安心してくださいね!
派遣社員がお金を借りるときの在籍確認の方法
派遣社員がキャッシングの審査を受ける際に在籍確認の電話がいくのは、実際に働いている派遣先ではなく派遣元である派遣会社です。
ですが個人情報保護法の観点から在籍確認の電話に受け答えをしない派遣会社もあるので、可能であれば派遣会社の担当者に事前に相談してみましょう。
もし派遣会社で確認が取れなかった場合は、派遣先の会社に電話がいくことになりますが、規模の大きい会社であったり電話を受けた人が派遣社員の名前を把握していない場合などは確認が取れなくなってしまいます。
そういったときは、社員証や派遣先に勤めていることの確認が取れる書類を提出することで、対応してくれるキャッシング会社もあるので聞いてみましょう。
キャッシング会社からの在籍確認の優先順位は以下の通り。
派遣元(派遣会社)
- 派遣先(実際に働いている会社)
- 社員証や勤務実態を証明できる書類の提示
すべてのキャッシング会社で在籍確認の電話が必要ではなく、ウェブ上で契約が完結するキャッシング会社もあるので、申込みしたことを知られたくないのであれば利用してみると良いでしょう。
電話で在籍確認が取れなくても、社員証の提出でも対応してくれるのにはびっくり!申込みしたことを知られたくない人でも、柔軟に対応してくれるキャッシング会社も多いので、不安があれば相談してくださいね。
派遣社員がお金を借りるときの審査基準や審査内容
派遣社員がお金を借りるには、申込みを行ったキャッシング会社の審査が行われます。
審査の内容はどのキャッシング会社でも似たようなものであり、審査の対象とされる基本的な項目は以下の通りです。
審査基準 | |
年齢 | 定年が近い人よりも若い人のほうが属性が高い。 |
年収 | 年収が高いほうが融資の金額が多くなる傾向がある。(※勤務年数が1年未満の場合は、直近2ヶ月分の収入の平均値×12ヶ月で試算) |
勤務年数 | 長く勤めている人ほど有利。 |
勤務形態 | 正社員がもっとも属性が高く評価される。 |
健康保険証の種類 | 国民健康保険より社会保険や組合保険のほうが有利。 |
居住形態、居住年数 | 賃貸物件よりも自己所有物件のほうが評価が高く、居住年数が長いほうが良いとされる。 |
家族構成 | 独身で一人暮らしの場合や、両親などの家族と同居していると評価が高くなる。 |
このようにキャッシング会社は、申込みをした人が、どのような環境でどれくらいの収入を得ているのかを調べることで、融資が可能かどうかを見極めているのです。
【アコム公式FAQ】派遣社員でも契約はできますか? www.acom.co.jp
Q,派遣社員でも契約はできますか?
A.20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方であればご契約いただけます。
また、申込みをした人が他の金融機関やキャッシング会社からどのくらいの金額を借りているかや、今までに返済の遅延が無かったかなどの信用情報についても審査の対象です。
申込書には他社からの融資に関して記載する項目がありますので、嘘はつかずに正直に記入しましょう。
もし嘘をついたとしても、キャッシング会社は申込者の信用情報を閲覧できるので、すぐにばれてしまうので気を付けましょうね。
審査の対象になる信用情報の項目3つ
他社借り入れ件数
3社以上から借りていると審査に不利。借り入れ件数が5件以上でも審査に通ることもある。
借入総額
借入件数よりも重視されている。場合によってはおまとめローンを紹介してもらえることもある。(※おまとめローンは総量規制の対象外。)
延滞履歴、債務整理の有無
過去に延滞していたり債務整理を行っていると属性が悪いとされる。審査通過情報もあるため、必ずに審査に通らないわけではない。
キャッシング会社の審査にはたくさんの項目があって「読んでみたけど自分は評価が悪そうだな~」と思うかもしれませんが総合的な評価から融資の可否は決まります。
従って、「属性が悪い=借りられない」ということではないので、まずはキャッシング会社の公式ホームページでできる簡単診断をしましょう。
派遣社員でもお金を借りられる!抑えておきたいポイントとまとめ
派遣社員だからといってお金を借りられない訳ではなく、10種類以上ある審査項目のうち、勤務形態に関する項目での評価が正社員より劣るだけなのです。
他の項目での属性が高ければ借りられますし、「派遣社員でも思ったより審査も安心なんだな~」と思いますよね!
最後に派遣社員がお金を借りるためのポイントをおさらいしましょう。
- 消費者金融での借り入れは年収の3分の1まで。
- キャッシング会社の審査には収入証明書が必要。
- キャッシングの申し込みは1社ずつ行う。
- 在籍確認の電話は派遣先ではなく派遣元の派遣会社。
- 申込用紙にウソは書かない。
上記のポイントはキャッシング会社で審査する上でとても大切なことなので覚えておきましょう。
キャッシング会社の申込みでは、安定した収入があれば審査の対象になるので派遣社員でもお金を借りられるのです。