引越をするときに物件の家賃や初期費用などを重視する人は多くいますが、引越費用を予算の中に考えていなかったことから、高額な引越費用で手持ちのお金が無くなってしまったというケースは意外と多いです。
引越費用が高く、支払いを分割したり先送りにしたい時は金融機関などからお金を借りることも1つの手段であり、引越費用専門の引越ローンというものまで存在します。
引越料金の支払いで悩んでいる人のために、引越費用でお金を借りる場合の手続きやメリット・デメリットを解説していきます。
まずは、引越に必要な初期費用がどれくらいかかるか見ていきましょう。
この記事の目次
引越費用が足りない?初期費用はどれくらいかかる?
計画的に引越をするためにも、引越費用は合計いくらくらいかかるのか、足りなくなった場合はどうすれば良いかを説明していきます。
引越の初期費用の相場
引越では費用が多くかかりやすいため、具体的に何にいくらくらいかかるのか知っておくと計画を立てるときに便利です。
運搬費用
運搬費用は引越業者にかかる費用であり、距離・家族構成・時期によって大きく変動するため、引越を考え始めるときに調べておき、早めに見積りを依頼することがおすすめです。
【通常期】5月から2月
単身(荷物少) | 単身(荷物多) | 2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
15㎞未満 | ¥20,000 | ¥25,400 | ¥50,120 | ¥60,000 | ¥64,800 | ¥78,000 |
50㎞未満 | ¥21,600 | ¥30,000 | ¥58,000 | ¥70,000 | ¥90,000 | - |
200㎞未満 | ¥30,000 | ¥42,000 | ¥75,600 | ¥82,000 | ¥90,000 | ¥140,300 |
500㎞未満 | ¥43,100 | ¥58,000 | ¥125,500 | - | ¥130,000 | ¥195,000 |
500㎞以上 | ¥54,000 | ¥73,500 | ¥150,000 | ¥185,000 | ¥220,000 | - |
※(-)データ無し
※引用元:hikkoshizamurai.jp
【繁忙期】3月から4月
単身(荷物少) | 単身(荷物多) | 2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
15㎞未満 | ¥25,600 | ¥35,000 | ¥65,000 | ¥76,000 | ¥91,350 | - |
50㎞未満 | ¥31,000 | ¥43,000 | ¥70,000 | ¥111,500 | ¥116,000 | - |
200㎞未満 | ¥47,260 | ¥62,350 | ¥97,500 | ¥150,000 | ¥160,000 | ¥190,000 |
500㎞未満 | ¥58,000 | ¥85,000 | ¥180,000 | ¥205,000 | ¥255,000 | ¥345,000 |
500㎞以上 | ¥80,000 | ¥105,000 | ¥200,000 | ¥300,000 | ¥350,000 | ¥357,500 |
※(-)データ無し
※引用元:hikkoshizamurai.jp
敷金・礼金
敷金・礼金は引越先の物件の所有者(大家)に支払うものであり、合計で家賃2ヶ月分が相場です。
前家賃
家賃は事前に支払う必要があるケースが多く、引越月の家賃と翌月の家賃が必要です。
※引越月は入居日からカウントした日数を日割りで計算
仲介手数料
物件を紹介してくれ不動産会社に支払う金額になり、家賃1ヶ月分が相場です。
仮に単身者で家賃が10万円の場合、引越の初期費用は50万円前後かかるでしょう。
引越費用が足りない場合はお金を借りる
5人以上の家族で遠方の賃貸物件に引越をしようとすると、初期費用だけでも非常に大きな金額になるため、人事異動などによる急な引越であれば手元にお金がなく、支払いができないでしょう。
引越費用が足りない場合は、一時的にお金を借りて費用をまかなうことがおすすめであり、どのようにして資金を調達するか知っておくことが有効です。
引越費用のためにお金を借りる主な方法
意外と高額になりやすい引越費用を調達するために、どのような方法でお金を借りれば良いか説明していきます。
フリーローン
フリーローンとは、銀行が提供しているローンであり、使用用途を限定せずに借り入れができ、キャッシングやカードローンよりも金利が安いメリットがありますが、審査に時間がかかるデメリットがあります。
カードローン
カードローンは銀行や消費者金融が提供しているローンであり、フリーローンと同様に使用用途の制限なく借り入れを行え、即日融資できるなど審査期間が短いですが、金利が高いことがデメリットです。
引越費用のお金を借りるメリット
引越費用が足りないときに銀行や消費者金融からお金を借りる方法がありますが、より理解して使いやすくするため、どのようなメリットがあるかを説明します。
急な転勤などでもすぐに引越できる
社会人になると会社の急な辞令によって転勤しないといけないことも珍しくなく、家族が多いと引越費用が足りなくなることもあるでしょう。
家庭がある人であれば、定期預金の貯蓄をしていることが多いですが、引越費用のために解約するのも気が引けてしまいますが、お金を借りれば緊急な場合でも迅速に資金を調達でき、引越ができるます。
審査に通りやすく資金を調達しやすい
フリーローンやカードローンは住宅ローンなどの目的ローンと比較しても審査に通りやすく、資金を調達しやすいメリットがあります。
審査にかかる時間は短く、フリーローンで2週間前後、カードローンで1週間前後が相場であり、引越が決まってから準備をしても十分間に合うでしょう。
引越費用のお金を借りるデメリット
急に引越することになったときにお金を借りるとメリットがありますが、デメリットもあるため十分に注意する必要があります。
利息が発生し合計支払い額が多くなる
フリーローンやカードローンは利息が発生するため、利用した金額以上を返済する必要があり、合計支払い額が多くなるため、なるべく利用しないようにすることがおすすめです。
特にカードローンの場合は即日でも借り入れができるなど便利ですが、金利の相場は15%前後と高く、返済の負担が大きくなることを覚悟しなければなりません。
信用情報に借入れの記録が残る
フリーローンなどで引越費用のためにお金を借りると、ローンを申込んだ記録が信用情報機関に登録されるデメリットがあります。
例えば、新居に引越した後に車を購入しようと自動車ローンを組もうとしても、借り入れがあることが審査に響いてしまい、通らない可能性もゼロではありません。
引越費用のお金を借りる「引越ローン」とは?
ここまで引越費用を調達するために行う借り入れについて説明してきましたが、引越費用の借り入れについて調べると引越ローンという言葉が出てきますが、どのようなものなのでしょうか。
引越のためにお金を借りること
引越ローンとは引越のためにお金を借りることであり、具体的に「引越ローン」という商品はありません。
ここまで紹介してきたフリーローンやカードローンを使った引越費用の調達方法も聞きなれない「引越ローン」に含まれます。
引越費用のお金を借りる方法と引越ローンまとめ
引越費用は高額になりやすく、急な出費に対応できないことも考えられますが、引越費用のためにお金を借りることは決して変なことではありません。
せっかく部屋を新しい部屋を契約しても引越ができなければ意味がないため、一時的に引越費用を用意するために引越ローンは有効といえるでしょう。
しかし、大切なことは引越ローンは借金であり、利息が発生して損をしてしまうことを忘れてはならず、自分の状況に応じてフリーローンとカードローンを使い分け、資金を調達することがおすすめです。