リボ払いがヤバいと言われている理由と抜け出す方法をわかりやすく解説

クレジットカードを所有していて、支払いをリボ払い方式にしている方は多いのではないでしょうか。

どれだけ利用しても月々の支払金額が一定で、家計への負担が少ないことから生活苦に陥りにくいメリットがありますよね。

しかし、リボ払いはメリットよりもデメリットのほうが圧倒的に多く、使い続けるのはとても危険です。

「リボ払いはヤバい」と耳にすることも多いかと思いますが、なぜリボ払いがヤバいのか、知っていますか?

リボ払いがヤバいと言われている理由と、そのリボ払い地獄から抜け出す方法をわかりやすく解説します。

リボ払いを続ければ続けるほど損をしますので、計画的にクレジットカードを利用して本当の意味で月々の負担を少なくしてください。

マネーおじさん
払えるならクレジットカードの支払いはすべて一括で払うべきなんだ。リボ払いから抜け出せなくなると、いつまで経っても支払いが終わらなくなるんだ。

リボ払いはなぜヤバいのか?

それでは具体的に、リボ払いがなぜヤバいのか、その理由をご説明します。リボ払いがヤバい理由として、主に以下の3つが考えられるでしょう。

  • 返済する総額が増え、返済期間も長くなる
  • 利用残高がいつまで経っても減らない
  • 借金をしている自覚が薄い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

リボ払いは利息と手数料が高い

リボ払い方式では、クレジットカードなどの利用料金を一括で支払わなくていい関係から一定の利息とリボ払い手数料が発生します。

そのため、合計して考えると自身が使った金額よりも多く支払わなくてはいけません。

リボ払いの代表的なデメリットと言えますが、利息と手数料は非常に高く、利用額により金利手数料は年率で15~20%ほどになります。

貸金業法で定められていることから、どれだけ利用しても年利20%を上回ることはありませんが、それでも利用額に応じた上限金利に定めている会社が多く見受けられるでしょう。

この金利は消費者金融で借り入れた場合の金利と変わりありません。

貸金業法に基づく上限金利
10万円以下 20%
10万円以上100万円以下 18%
100万円以上 15%

参照元:金融庁公式ホームページ

仮に100万円分の支払いをリボ払い方式にしていた場合、1ヵ月当たり1万円以上の利息を支払うこととなります。

支払い続けて利用残高が減れば利息も減っていきますが、利率は高くなるので合計すると倍近くの金額を支払うことになるケースも決して少なくはありません。

月々の支払金額が少ないことから安心して利用できるリボ払いですが、支払い終わった後や今後支払う総額を調べてみると「ヤバい」と言われる理由が特に実感できるのではないでしょうか。

マネーおじさん
リボ払いの金利手数料は消費者金融で借金をするのと変わらないんだ。毎月の負担額が少なくても、その内の多くはリボ払いの金利手数料に充てられることもあるから注意しよう。

継続してクレジットカードを使っていると残債が減らない

リボ払いを利用し、毎月少しずつクレジット利用残高を支払っていると、「毎月しっかりと使った分を支払っている」と安心してしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、もしリボ払い方式を選択しているクレジットカードを継続して利用しているのであれば、利用残高は減るどころかむしろ増えるケースのほうが多いでしょう。

リボ払いの代表的な支払い方法として、使った金額に応じて月々の支払う金額が変わる「残高スライド方式」が挙げられます。

残高スライド方式では、仮に10万円使っても月々数千円程度しか支払う必要がなく、加えて年利15%は最低でも発生することから、元本はほとんど減らないと言っても過言ではありません。

その上、継続してクレジットカードを利用していると、毎月支払っている金額の内、元本に充てられる金額以上にクレジットカードを使っているケースのほうが多いのではないでしょうか。

毎月支払っている金額があるからと油断していると、気付けば利用残高が予想以上に膨れ上がっている事態に陥りますので注意しましょう。

マネーおじさん
リボ払いは利息が高いから、支払う金額が少ないとその分元本も減らないんだ。続けてクレジットカードを使っていると、減るどころか増えてしまうよ。

借金ではないと考えてしまう

リボ払いはあくまでクレジットカードの支払い方法と言えますので、銀行系カードローンや消費者金融からの借入とは異なります。

しかし、ご紹介しましたように年利は15~20%ほど負担しなければいけなくなりますので、消費者金融で借金をするのと何も変わりはないと言えるでしょう。

ただし、実際にクレジットカードを利用してリボ払い方式を選択している方の多くは、「借金をしている」という自覚がありません。

そのため、消費者金融や銀行系カードローンを利用する時とは異なり、詳細な返済計画を立てていない方も多いでしょう。

完済するつもりがあっても、気軽に利用できるクレジットカードをついつい使ってしまい、結果として利用額が増える一方となる可能性は決して低くはありません。

クレジットカードの利用額であろうと、お金を借りていることに違いはありませんので、しっかりと返済計画を立てて完済を目指すべきだと言えるでしょう。

マネーおじさん
クレジットカードは気軽に利用できるし、消費者金融からの借入と違って使っていることも公言できるよね。でもリボ払いは借金と同じだから、借金をしている自覚がないと完済できなくなってしまうんだ。

リボ払い地獄から抜け出せる3つの方法

リボ払いがヤバいと言われる理由をご紹介しましたが、既にヤバいと頭では理解していても、リボ払いから抜け出せない方もいるのではないでしょうか。

しかし、すぐにでもリボ払いの支払いを止めないと将来的に損をするのは明らかです。

そのため、リボ払い地獄から抜け出せる方法を使ってクレジットカードの利用残高をしっかりと返済しましょう。

リボ払い地獄から抜け出せる方法として、以下の3.つが挙げられます。

  • 利用残高を一括で返済してしまう
  • 銀行系カードローンを利用する
  • 弁護士に相談する

それぞれのメリットを理解して、早期にリボ払い地獄から抜け出しましょう。

利用残高を一括で返済してしまう

既にクレジットカードの利用残高が高額になっている方は使えない傾向にありますが、もっとも賢い方法と言えるのが利用残高を一括で返済してしまうことです。

クレジットカードのリボ払いは金利手数料がかかり、仮に分割払いにしても手数料は発生します。

反面、当然ですが一括で支払いをすれば今までに自身で使った分のお金しか支払う必要はありませんので、利息と手数料によって支払総額が増えることもありません。

そのため、できるのであれば一括での支払いがもっともおすすめの方法と言えるでしょう。

仮に、「ちょっと無理をすれば利用残高を一括で返済できる」という状況にある方でしたら、今すぐにカード会社へ連絡して支払い方法を一括へ変更してください。

一時的な生活苦に陥ることも考えられますが、それを乗り越えればリボ払い地獄から解放されて気持ちがとても楽になりますよ。

マネーおじさん
一度リボ払いに支払い方法を変更していても、カード会社に連絡すれば支払い方法は簡単に変更できるよ。一括で返済できる人は問い合わせてみよう。

銀行系カードローンへ切り替える

リボ払い方式を止めて一括で返済するのがもっとも理想的な方法と言えますが、収入との兼ね合いや利用残高によっては、一括で返済するのが難しい方もいるでしょう。

その場合、着目すべき点は利用残高ではなく、リボ払いを選ぶことによって発生する金利手数料です。

リボ払いの金利手数料は消費者金融で借り入れる際の利息と変わりありませんが、銀行系カードローンであればリボ払いよりも利息が少なく済みます。

契約する銀行や借入額、審査を受ける方の信用情報にもよりますが、上限金利が低い銀行では10%前後となるケースも見受けられ、トータルして支払う金額が10万円以上安くなることもあるでしょう。

そのため、クレジットカードの利用額を一括で支払えない方は、銀行系カードローンへ借り換えを行い、計画的に返済するのがもっとも効率の良い方法です。

しかし、上限金利が低い銀行系カードローンは、クレジットカードや消費者金融と比較すると審査が厳しい傾向にあります。

過去にクレジットカードの支払いを延滞した経験のある方は、場合によっては審査が通らないケースもありますので、覚えておきましょう。

マネーおじさん
銀行系カードローンは金利が低くて、リボ払いと比べると支払う総額が大きく違ってくるんだ。信用情報に自信がある人におすすめだよ。

弁護士に相談して任意整理をする

クレジットカードの利用額を一括で支払うことができず、その上銀行系カードローンへの借り換え審査も通らなかった方の場合、収入が低く信用情報にも傷が付いている可能性が高いでしょう。

そのため、収支のバランスが取れていない状況にあると考えられます。消費者金融のCMや広告で「ご利用は計画的に」という言葉を頻繁に耳にしますが、計画的に利用できない状態にあると考えて間違いはありません。

しかし、月々の支払額が少ないリボ払いでは、その危機感を覚えるのも難しいですよね。

そんな方は自分の中だけで解決しようと考えるのではなく、専門家に相談して解決策を提示してもらいましょう。

クレジットカードの利用も借金と言えますので、借金や負債のプロと言える弁護士事務所に足を運んでください。

弁護士への相談は無料で受け付けてもらえるケースが大半を占めますので、無駄に費用がかさむことはありません。

正式に依頼する場合には弁護士への報酬が発生しますが、任意整理が成立すれば利息を支払う必要がなくなり、利用額だけを支払うことが可能となります。

仮に滞納していたとしても、督促状や催促の電話が来ることもなくなりますので、リボ払いに追い詰められている方でも精神的な負担は軽減できるのではないでしょうか。

ただし、任意整理はあくまでも弁護士に仲介してもらい、計画的な返済プランを組んで元本を完済するという目的があります。

あまりにも収入と支出のバランスが取れていない場合、任意整理の依頼も受け付けてもらえず、自己破産しか方法がなくなるケースもありますので注意しましょう。

とはいえ、前述しましたように弁護士への相談は無料で、事務所が開いていればいつでも相談に乗ってもらえます。

「弁護士事務所に行くのはちょっと気が引ける…」と感じる方もいるかもしれませんが、物は試しで相談するだけでも有意義な時間となる可能性もあるでしょう。

リボ払い地獄から抜け出したいのであれば、相談してみてはいかがでしょうか。

マネーおじさん
「弁護士」って聞くとちょっと怖いけど、そんなに怖がる必要はないんだ。今の状況を正直に話して、プロの視点から理想的な解決策を教えてもらうんだ。

任意整理の主なメリット

・当事者間の話し合いによるため、柔軟な返済計画を組むことが可能
・引き直し計算により、借金の額の減額が可能
・受任通知により取立てが止まる(全ての手続に共通)

引用元:任意整理のイメージ - 金融庁

リボ払いがヤバい理由と抜け出す方法まとめ

リボ払いがヤバいと言われる理由と、リボ払い地獄から抜け出す方法をご紹介しましたが、簡単にまとめると以下の通りです。

リボ払いがヤバい理由

  • 金利手数料が高い
  • クレジットカードを継続して使うと利用残高が減らない
  • 「借金をしている」と思えない

リボ払い地獄から抜け出す方法

  • 多少無理をしてでも一括返済してしまう
  • 銀行系カードローンに借り換える
  • 弁護士に相談する

月々の支払額が少ないことから危機感を覚えにくいリボ払い。

しかし、長期的に見るとデメリットばかりとなり、生活苦に陥る可能性も充分にありますので、そのデメリットを理解して早期にリボ払い地獄から抜け出しましょう。

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