コンパクトカーの場合でも、一般的に7万円前後の車検費用がかかります。
普通車なら重量税などがそれ以上かさむため、車検費用として10万円前後準備しておく必要があります。
車検費用にお金を借りる場合は、カーローンやカードローンを使うことで金利を安く利用することも可能です。
車検費用にかかる金額の内訳と、車検費用を借りるのにおすすめの方法を詳しく解説していきます。
この記事の目次
車検費用でお金を借りる場合にはいくら必要?
車種や車の状態にもよって金額は前後しますが、車検費用の内枠を知っていれば事前に必要な費用を想定し、用意することも難しくはありません。
車検費用の内訳は主に以下の3通りです。
- 法定費用
- 基本費用
- 部品交換代
それぞれの費用が何を指すお金なのか、詳しく見ていきましょう。
車検費用その1:法定費用
車検費用の大部分を占めるのが法定費用です。法定費用は主に車を維持、所有する上で必要な保険や税金のことを指します。
- 自賠責保険料
- 自動車重量税
- 印紙代
上記3つで法定費用は構成されています。
自賠責保険とは、交通事故による被害者を救済するため、加害者が負うべき経済的な負担を補てんすることにより、基本的な対人賠償を確保することを目的としており、原動機付自転車(原付)を含むすべての自動車に加入が義務付けられている制度です。
引用元:国土交通省
車種や自賠責保険料の支払う期間によって金額は変動します。
自賠責保険料一覧表 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
12ヵ月 | 13ヵ月 | 24ヵ月 | 25ヵ月 | 36ヵ月 | 37ヵ月 | |
普通自動車 | 15,520円 | 16,380円 | 25,830円 | 26,680円 | 35,950円 | 36,780円 |
軽自動車 | 15,130円 | 15,960円 | 25,070円 | 25,880円 | 34,820円 | 35,610円 |
車検を2年間隔で実施している場合には、24ヵ月もしくは25ヵ月の自賠責保険料を支払うのが一般的ですので、25,000円前後は必要になります。
次に自動車重量税ですが、車の重量に応じて金額が異なります。
自動車重量税一覧表 | |||
---|---|---|---|
減免 | エコカー本則税率 | エコカー以外 | |
0.5t以下 | 0 | 5,000円 | 8,200円 |
1t以下 | 0 | 10,000円 | 16,400円 |
1.5t以下 | 0 | 15,000円 | 24,600円 |
2t以下 | 0 | 20,000円 | 32,800円 |
2.5t以下 | 0 | 25,000円 | 41,000円 |
3t以下 | 0 | 30,000円 | 49,200円 |
新車を購入したタイミングと、燃費基準による条件を満たしている場合には減免となるケースがありますが、基本的には本則税率が適用されると考えて問題はありません。
所有している車の重量は購入時などに説明されますので、忘れてしまった方は資料を探してみてください。
最後に印紙代ですが、こちらは検査手数料を印紙で支払うことから印紙代と認識されています。
【印紙代一覧表】 | |
---|---|
3ナンバー | 1,800円 |
5ナンバー | 1,700円 |
軽自動車 | 1,400円 |
自賠責保険料や自動車重量税とは違い、支払う金額のパターンは3通りしかありません。
金額も総じて2,000円未満となりますので、上記2つの法定費用に付随して覚えておいてください。
車検費用その2:車検基本費用
車検基本費用とは、車検をディーラーや整備士に依頼するために必ず支払う料金で、車検基本費用の内訳には主に以下の3つが含まれます。
- 24ヵ月定期点検料
- 測定検査料
- 代行事務手数料
車検は定期的な車の点検という観点から考えると、もっとも重要な要素が24ヵ月定期点検料。50項目以上のチェックを受けて、問題がないと判断された車のみが継続して利用できます。
その点検費用が車検基本費用に含まれると考えるべきで、依頼する業者によって特に金額面の幅が広いのが代行事務手数料です。
代行事務手数料だけで1万円以上の金額を請求されるケースもあれば、定期点検料や測定検査料を含めて2万円以下で受け付けている場合もあります。
カー用品店で車検をすると特に安価で済む傾向にあるので車検費用を抑えたいのでしたら、車検基本費用に注目して業者を探すことをおすすめします。
車検費用その3:部品交換代
部品交換代は車検時に交換した部品の代金で、車検時に必ず発生する費用ではありません。
しかし、交換に使用した部品の料金は車検費用と一緒に請求されますので、車検費用の1つとして覚えておいてください。
交換が必要と判断された部品の種類や数によって金額が異なるため、一概に費用の相場は言い切れません。
ただし、乗用している車の使用頻度や経過年月によっては交換しなければならない部品の数が多くなる可能性が高くなります。
心当たりのある方は、1~2万円前後は費用を用意しておいてください。
車検費用のためにいくらお金を借りるべき?
乗用している車が軽自動車の場合、車検費用の大まかな金額は以下の通りです。
軽自動車の車検費用一例 | |
---|---|
自賠責保険料 | 25,070円 |
自動車重量税 | 5,000円 |
印紙代 | 1,400円 |
車検基本費用 | 30,000円 |
部品交換代 | 10,000円 |
合計 | 71,470円 |
法定費用は具体的な金額を算出できますが、車検基本費用と部品交換代は概算となります。
上記金額で計算した場合、合計金額は7万円超となりますが、依頼する業者によっては下回るケースもありますし、部品交換の必要性にも金額が左右されますので目安として参考にしてください。
また、上記表の金額はあくまで軽自動車での車検費用となります。
コンパクトカーでも重量税は高くなりますし、大型車の車検費用も同様に高額になり、概ね10万円前後を車検費用として用意しておけば安心できます。
車検費用でお金を借りた場合のおすすめ方法
どんなに安くても車検費用として7万円前後は最低でも必要です。車種によっては10万円を超えることも考えなくてはいけません。
車検費用を捻出するためにお金を借りる場合、おすすめの方法は以下の通りです。
- カーローンを利用する
- 消費者金融カードローン(返済プランによる)
それぞれの返済計画について詳しく解説します。
カーローンを利用する
多くの金融機関が提供しているカーローンでは、車を購入する際にだけ使えるローンではなく車検時に必要な費用を借り入れるサービスも実施しています。
カーローンは金融機関だけではなくディーラーからも申し込むことができますが、金利の観点から考えると銀行などの金融機関から申し込むべきです。
ディーラーが取り扱っているカーローンは、消費者金融で借り入れを行う際と大差ない10%以上の金利を請求される傾向にあります。
対照的に、銀行が実施しているカーローンでは金利が3%前後のケースも少なくはありません。
車検は基本的に2年単位で必ず訪れますので、次回の車検時にローンを完済している状況を作るためにも、低金利での借り入れは意識しておくべきです。
ただし、車を購入する時とは違い、車検費用を捻出するためのカーローンは担保となる物がありません。
車購入時にはローンを完済するまで購入した車を担保とできますが、車検費用ではその方法が取れない代わりに審査が厳しくなります。
信用情報に不安がある方は、審査を通過できない可能性も考慮しておきましょう。
短期完済ならカードローンもおすすめ
カーローンが利用できない場合も含め、車検のためにお金を借りても短期間で完済する予定の方は、カーローン以上にカードローンがおすすめです。
消費者金融でお金を借りると、銀行でお金を借りる場合よりも圧倒的に金利が高くなりますが、短期契約ではその限りではありません。
すべての消費者金融で実施されているわけではありませんが、消費者金融には30日間無利息キャンペーンが実施されていることがあります。
初回ご利用の翌日から30日以内にご完済いただいた場合は、無利息でご利用いただけます。
引用元:プロミス公式サイト
上記はプロミスのキャンペーンですが、他にもアコムやレイクALSAなど、大手消費者金融で実施されている30日間無利息キャンペーンを利用すれば、車検のために借りたお金をそのまま返済すれば金利は発生しません。
また、消費者金融は信用情報に問題がなければ、パートやアルバイトの方でも審査を受けて通過できる傾向があります。
即日融資も可能ですので、短期完済で利息を支払わず、審査も比較的緩い傾向にある消費者金融も借入先の候補として考えてみてください。
まとめ
車検費用の内訳と具体的な金額、お金を借りるのにおすすめの方法を解説してきました。
車検に必要な費用
自賠責保険料・自動車重量税・印紙代の3種類が含まれます。合計4~5万円前後。
・車検基本費用
車検を依頼する業者に支払う代行事務手数料や、24ヵ月定期点検料が含まれます。合計2~4万円前後
・部品交換代
走行距離や利用年月に応じて、劣化している部品を交換した際に発生する費用です。合計0~3万円前後
・合計10万円前後あると安心
軽自動車では7~8万円で収まりますが、車種やサイズによって金額が大きくなるため、車検費用は合計10万円前後用意しておいてください。
車検費用を借りる場合のおすすめ返済計画
銀行が提供しているカーローンは、車購入時だけではなく車検にも利用可能。
審査が厳しいデメリットがありますが、金利が安く次回車検までにしっかりと完済したい方におすすめ。
・短期完済なら消費者金融カードローン
レイクALSAやプロミスが提供している、30日間無利息キャンペーンであれば金利0%でお金が借りられます。
30日以内に全額返済してしまえば借りたお金以外に支払わなければならないお金はありませんので、少しだけお金が足りない方、もしくはまとまった金額が近日中に入る予定のある方におすすめ。
車検費用は10万円前後用意しておくと安心ですが、手持ちが足りない方はカーローンや消費者金融カードローンの利用を検討しましょう。
車検は頻繁に訪れるわけではありませんが、支払わないと愛車を公道で走らせることができなくなります。
しっかりと車検を受けて、所有している車をなるべく長く利用してくださいね。