ゆうちょ銀行(郵便局)でお金借りる方法、国債を担保にする方法も解説

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ゆうちょ銀行(郵便局)でお金借りる方法、借り入れ条件、国債を担保にする方法も解説。ゆうちょ銀行でも他の金融機関と同様に、お金を借りることが可能です。

郵便局でお金を借りる際の借り入れ条件から、国債を担保にする方法まで余すところなくお伝えしますので、他の銀行よりも郵便局を利用する回数が多い方はぜひ参考にしてみてください。

[st-kaiwa1]郵便局でお金が借りるというのはそこまで一般的じゃないけど、頻繁に郵便局を利用する人や、お金に困っている人は借りる方法を知っておくんだ。[/st-kaiwa1]

ゆうちょ銀行(郵便局)でお金を借りる方法

ゆうちょ銀行では他の銀行とは異なる形でお金を借りられます。利用できる方法として、以下の4つが挙げられるでしょう。

  • 財産形成貯金担保貸付
  • 貯金担保自動貸付
  • クレジットカードのキャッシング枠
  • 国債等担保自動貸付

一般的な銀行系カードローンとは異なり、何かしらの財産を担保にお金を借りる方法が一般的と言えますので、クレジットカードのキャッシング枠も含めて見ていきましょう。

財産形成貯金担保貸付

財産形成貯金担保貸付とは、ゆうちょ銀行の専用口座に蓄えている貯金を担保に、郵便局からお金を借りる方法のことを指します。

財産形成貯金にも3種類があり、以下いずれかの財産形成貯金を利用していないと、この方法で郵便局からお金を借りることはできません。

財産形成貯金担保貸付が利用できる財形貯金
財形定額貯金 財産形成を目的として、3年以上積み立てられる貯金
財形年金定額貯金 老後の財産形成を目的として、60歳以上になると年金として受け取れる貯金
財形住宅定額貯金 住宅用資金形成を目的として、5年以上積み立てられる貯金

いずれの財産形成貯金も自身で申し込むのではなく、勤務先とゆうちょ銀行が契約を結んでいる必要があります。

そのため、財形貯金を利用するためには、前もって勤務先の給与担当者に取り扱っているかどうかの確認が必要になるでしょう。

財形定額貯金、財形年金定額貯金又は財形住宅定額貯金を担保とし、請求時の現在高の一定割合に相当する額の貸付けを行います。

貸付期間は最長2年です。

財産形成貯金担保貸付け−ゆうちょ銀行から引用

[st-kaiwa1]郵便局では様々な目的に沿った貯金方法があるんだ。勤務先が取り扱っていないとお金が借りられないから注意が必要だよ。[/st-kaiwa1]

財産形成貯金担保貸付を利用するための条件は?

財産形成貯金担保貸付を利用するための条件として、上記いずれかの財産形成貯金を利用していて、一定の積立金があることが求められます。

しかし、その他に財産形成貯金担保貸付を利用するための条件は特に見受けられず、場合によっては本人確認書類の提示を求められる程度です。

すでに蓄えているお金を担保とすることから、お金を貸す側の郵便局も貸したお金を確実に回収できるメリットがあります。

そのため、一般的な消費者金融や銀行系カードローンのように、審査の時間が設けられることはありませんので、スムーズに郵便局からお金を借りられるでしょう。

ただし、自身が預けているお金と同じ金額をそのまま郵便局から借りられるわけではありません。

郵便局から借りられるお金は利子を含めた貯金額の90%までと定められており、上限も300万円までとなります。

仮に財形貯金の専用口座に1,000万円の貯金があったとしても、そのお金を担保に借りられる金額は300万円までとなることは覚えておきましょう。

[st-kaiwa1]審査がないのは大きなメリットだね。利用できる上限額と併せて覚えておこう。[/st-kaiwa1]

財産形成貯金担保貸付の貸付期間や返済方法は?

財産形成貯金担保貸付は財形貯金を利用していれば比較的簡単にお金が借りられると言っても過言ではありません。

しかし、いくらお金を担保にしているとはいえ、借りられる期間や返済方法を不安に感じる方も多いでしょう。

財産形成貯金担保貸付の貸付期間や返済方法は以下の通りです。

財産形成貯金担保貸付の概要
貸付期間 2年間(財形貯金が満期を迎えた場合は満期まで)
貸付回数 1回(1,000円単位)
返済方法 窓口返済
返済回数 1~4回で任意

財産形成貯金担保貸付の貸付期間は2年間と決められており、仮にその2年以内に財形貯金が満期を迎えた場合には、満期を迎えるまでが貸付期間となります。

また、貸付の回数は貯金1件につき1回のみ利用でき、借りるお金は1,000円単位で自由に決められる制度です。

返済回数は4回までで自由に決められ、窓口での返済となることから頻繁にゆうちょ銀行を利用する方にとっては、返済しやすいのではないでしょうか。

貯金担保自動貸付

ゆうちょ銀行には貯金専用口座ではなく、任意のタイミングでお金の出し入れができる総合口座を利用して定期貯金や定額貯金ができる制度があります。

それらを「担保定額貯金」と「担保定期預金」と言いますが、貯金担保自動貸付ではその貯金を担保に郵便局からお金を借りることが可能です。

しかし、自身がお金を借りたいタイミングで借りられるわけではなく、あくまで「自動貸付」であることから、自動的に通常貯金にお金が振り込まれます。

通常貯金の残高を超える払い戻しがあった場合に、総合口座の貯金額を担保にお金が借りられる制度ですので、「いつでも好きな時にお金が借りられる」と間違えて覚えてしまわないよう注意してください。

[st-kaiwa1]ゆうちょ銀行の総合口座には、通常預金口座と定期預金口座、定額預金口座があるんだ。これは2つの預金口座のいずれかを担保に、通常預金口座にお金が自動的に振り込まれる方法だね。[/st-kaiwa1]

貯金担保自動貸付を利用するための条件は?

貯金担保自動貸付を利用するための条件ですが、総合口座で担保定額貯金や担保定期預金を利用している方が対象です。

しかし、財産形成貯金担保貸付と同様に、その他に必要となる条件は身分証明書の提示のみで、厳しい審査等はないメリットが挙げられるでしょう。

また、担保定額貯金や担保定期預金は勤務先が郵便局と契約していないと利用できない財形貯金とは異なり、個人での利用が可能です。

そのため、各担保貯金を利用するための条件も緩いと言えるのではないでしょうか。

貯金額の90%を借りられ、上限が300万円である点も財産形成貯金担保貸付と同じです。所有している口座に併せて、郵便局からお金を借りる方法を選んでみてください。

総合口座で管理する担保定額貯金や担保定期貯金を担保とする貸付けです。

通常貯金の残高を超える払戻しの請求があったときに、その不足分が自動的に貸し付けられます(自動貸付け)。

貯金担保自動貸付け − ゆうちょ銀行から引用

[st-kaiwa1]財産形成預貯金担保貸付が勤務先の都合で利用できない人は、貯金担保自動貸付を利用するのが一般的と言えるんだ。[/st-kaiwa1]

貯金担保自動貸付の貸付期間や返済方法は?

貯金担保自動貸付は通常貯金が残高不足となった際に自動的にお金が借りられる仕組みですので、貸付の回数は特に制限がありません。

また、返済の方法も自動であることから、財産形成貯金担保貸付よりも気軽に利用できるケースが多いのではないでしょうか。

貯金担保自動貸付の概要
貸付期間 貸付日から2年(2年以内に満期を迎えた場合は満期まで)
貸付回数 無制限
返済方法 通常貯金への預け入れで自動的に返済される
返済回数 無制限

貸付回数や返済回数が無制限で、返済も入金するだけで自動的に行われることから、忙しくて郵便局へ中々立ち寄れない方におすすめの方法と言えます。

[st-kaiwa1]通常預金への預け入れをするだけで、自動的に返済できるのはとても便利だね。[/st-kaiwa1]

ゆうちょ銀行でクレジットカードを作りキャッシング枠を利用する

ゆうちょ銀行は「JP BANKカード」というクレジットカードを発行しています。

そしてそのクレジットカードには他社のクレジットカードと同様に、キャッシング利用枠も設けられていますので、クレジットカードを作ってお金を借りることも可能だと言えるでしょう。

しかし、お伝えしました各種貯金を担保としてお金を借りる方法とは異なり、クレジットカードを作るためには審査が必要となります。

信用情報に傷が付いていると審査に通らない可能性もあり、仮に通ったとしてもキャッシング利用枠がゼロとなる方もいるでしょう。

また、利息も各種貯金を担保とした方法と比較すると高くなり、年率が15%であることから消費者金融でお金を借りるのと大差はありません。

今現在クレジットカードを一枚も持っておらず、クレジットカードのショッピング利用枠を利用する予定があり、なおかつ頻繁に郵便局へ足を運ぶ方は所有していても損はありません。

ただし、キャッシング枠を利用する目的で「JP BANKカード」を作るのであれば、他の銀行系カードローンを利用したほうが利息は安く済みますので、覚えておきましょう。

ゆうちょ銀行にカードローンはないの?

郵便局が発行しているクレジットカードのキャッシング利用枠ではなく、他の銀行系カードローンを使うのであれば、郵便局を頻繁に利用する方はゆうちょ銀行のカードローンを利用したいと考えるのではないでしょうか。

銀行系カードローンはクレジットカードのキャッシング枠や消費者金融からの借入と比較すると、圧倒的に金利が低く返済額が安く済むメリットがあります。

しかし、残念ながらゆうちょ銀行はカードローンを実施しておらず、利用できません。

過去にスルガ銀行の媒介商品として「したく」というカードローンを取り扱っていたのですが、スルガ銀行が金融庁から行政処分を受けた影響からか、新規の申し込みは終了しています。

そのため、銀行系カードローンを利用したいと考えている方は、郵便局ではなく他の銀行が取り扱っているカードローンの利用を検討する必要があるでしょう。

[st-kaiwa1]クレジットカードのキャッシング枠を使うよりも、銀行系カードローンを使ったほうが利息は安いんだ。でも、ゆうちょ銀行にはカードローンがないから注意が必要だよ。[/st-kaiwa1]

郵便局では国債を担保にお金が借りられる

郵便局からお金を借りる最後の方法ですが、ゆうちょ銀行・郵便局では利付国債、個人向け国債を取り扱っています。

国債はもっともリスクが低い投資方法の1つとして認知されていますが、その国債を担保に郵便局からお金を借りることが可能です。

「国債等担保自動貸付」と言いますが、貯金担保自動貸付と同様に、通常貯金の残高を超える払い戻しがあった際に、国債を担保に自動的にお金が振り込まれるシステムです。

任意のタイミングでお金を借りることはできませんが、国債を所有している投資家の方は利用してみてはいかがでしょか。

[st-kaiwa1]国債を持っている人は限られるけど、当てはまる人はその国債を担保に郵便局からお金が借りられることを知っておこう。[/st-kaiwa1]

国債等担保自動貸付を利用するための条件は?

国債等担保自動貸付を利用するための条件ですが、既に国債を郵便局、もしくはゆうちょ銀行で購入していることです。

その他に必要な条件は他の貯金を担保とする方法と同様に身分証明書の提示のみですが、国債等担保自動貸付は借りられる金額の割合と上限が異なる特徴があります。

利付国債及び個人向け国債の額面から80%までの金額を借りられて、なおかつ上限は200万円まで。

そのため、財産形成貯金担保貸付や貯金担保自動貸付よりも借りられる金額が少なくなってしまうことは覚えておきましょう。

[st-kaiwa1]他の方法と比べると、借りられる金額が少ない特徴があるんだ。[/st-kaiwa1]

国債等担保自動貸付の貸付期間や返済方法は?

国債等担保自動貸付を利用する場合、特に貸付期間が短い点は注意が必要です。

国債等自動担保貸付の概要
貸付期間 貸付日から1年(1年以内に国債が償還される場合、償還日の7営業日前まで)
貸付回数 無制限
返済方法 通常貯金への預け入れ
返済回数 無制限

貸付期間が他の方法よりも短い点以外は、特に貯金担保自動貸付と貸付の回数や返済方法は変わりありませんので、比較的利便性は高いと言えるでしょう。

仮に貯金担保自動貸付と国債等担保自動貸付を同時に利用している場合、返済の優先順位は国債等担保自動貸付のほうが高くなります。

返済方法が同じであることから、どちらが先に返済対象となるのかわかりづらくなりますが、両方利用する方は覚えておいてください。

ゆうちょ銀行(郵便局)でお金を借りる方法や条件まとめ

ゆうちょ銀行・郵便局からお金を借りる方法や条件をお伝えしましたが、イメージとは異なりいくつものお金を借りる方法が挙げられます。

簡単にまとめると以下の通りですので、利用を検討している方はぜひ参考にしてください。

  • 財形貯金を担保にお金を借りる「財産形成貯金担保貸付」
  • 定期貯金などを担保にお金を借りる「貯金担保自動貸付」
  • 「JP BANKカード」を発行してのキャッシング枠を利用する
  • 国債を担保にお金を借りる「国債等担保自動貸付」

ゆうちょ銀行や郵便局の窓口を利用すれば返済ができますので、頻繁にゆうちょ銀行や郵便局を利用する方はお金を借りる際、上記の郵便局からお金を借りる方法を視野に入れましょう。

既に所有している財産を担保とする方法が主流ですので、借りたお金を返済しやすいメリットもありますよ。

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