土地を担保にお金を借りる場合でも、確実に審査に通過できるとは限りません。
しかし土地を担保にすることで、最大金利5%程度の低金利でお金を借りることが可能です。一般的な借り入れ可能額は、不動産評価額の7割までになります。
金融機関にて、土地を担保にしてお金を借りる場合の融資可能金額や、その手続きを詳しく解説していきます。
この記事の目次
銀行にて土地を担保にお金を借りる際の借り入れできる金額や手続き
銀行では土地を担保にしてお金を借りることが可能です。銀行で土地を担保にして、お金を借りる際の借り入れ可能金額や手続きを見ていきましょう。
土地を担保にお金を借りるローンの種類やメリット
土地を担保とするローンには
- 住宅ローン
- 土地担保ローン
など種類があります。
住宅ローンと土地担保ローン、それぞれの特徴や土地を担保にしてお金を借りることのメリットを解説します。
住宅ローン
家を建てる時にほとんどの人が利用する住宅ローンは、土地を担保にして借り入れができるローン。土地は既に所有しており住宅だけを購入する場合も、土地を担保にして融資を受けるケースが大多数です。
土地担保ローン
土地担保ローンとは使い道が自由なローンを意味しており、レジャー資金や借金の借り換えといったさまざまな用途に活用可能です。
土地を担保にすると金利が低くなり、融資可能額が大きくなるため多くのお金を借りられます。
土地を担保にすると金利が低い
土地を担保にするメリットは、金利が低くなることです。
現在ある金融機関のカードローンは金利が最大18%といったところが多いですが、土地を担保にすることで最大でも5%ほどで借り入れすることが可能です。
金融機関が融資してくれやすい
土地を担保にすることで、金融機関が融資してくれやすくなる点もメリットのひとつ。金融機関からすると土地は資産として価値が変動しにくいため、融資に前向きになってくれるのが特徴です。
建物を担保に融資を受ける場合も考えられますが、建物は劣化が進むことが想定されるため、将来的に資産価値に期待が持てないこともあり得ます。
しかし土地の場合は資産価値が減少したとしても、そこまで大きく下がることはほぼないため、融資を受けやすいのです。
土地を担保にしてお金を借りる際の手続き
土地を担保にすることで、大抵の場合審査には通過できます。お金を借りる際の手続きを見ていきましょう。
必要書類
土地を担保にしてお金を借りる場合
- 借入申込書
- 保証委託申込書
- 個人情報取扱申込書
- 本人確認書類
- 収入証明書類
- 土地の登記済証
- 印鑑証明書
- 実印
といった、さまざまな書類を用意する必要があります。本人確認書類は運転免許証やパスポート、住民基本台帳カードを用意してください。
収入証明書類は、給与明細書か源泉徴収票、住民税決定通知書があれば問題ありません。
手続きの流れ
融資を受けるための手続きの流れは、まず銀行にて土地を担保に融資を受けたいという旨を相談します。
その後、申し込みに必要な書類を提出すると審査待ちの状態です。
銀行は審査で土地の評価をした上で融資限度額を計算し、最終的に土地の所有者から合意があれば契約に進みます。
審査に落ちる可能性が高い人
土地を担保にした場合でも、返済能力がないと借り入れできない可能性は高いです。
いくら土地を担保にしても、通常のカードローンと同じように借りたお金を返済してくれる人物と判断されなければ、審査には通過できません。
無職でも土地を担保にするとお金が借りられる
無職の場合でも、土地を担保にするとお金を借りられることがあります。しかし申し込みの条件として返済能力があることは求められるため、無職の時点で金融機関にはマイナス評価です。
金融機関によって審査の基準は異なりますが、土地を担保に入れることはそれなりに信用してもらえる材料になるため、融資は受けれないと諦める必要はありません。
土地を担保にお金を借りる場合の借り入れ可能額
土地を担保にしてお金を借りる場合、どれだけ融資を受けれるかは評価額で決まります。そして審査の結果、不動産評価額の7割の金額まで借り入れが可能です。
評価額の求め方は、一般的に路線価を使用して算出されます。路線価とは土地の1平方メートルあたりの価格がどれだけあるかを表すものです。
不動産担保ローンは限度額が高い
多くの人が利用するカードローンやビジネスローンといった種類は、無担保ローンであるため限度額が最高でも1,000万円に届けば良い方ですが、不動産担保ローンの限度額は億を超えます。
もちろん土地の評価額によって変わりますが、不動産担保ローンの限度額は1億円から5億円となり、高額融資を受けることも可能です。
土地を担保にした場合の金利
土地を担保にお金を借りた場合、金利は1.0%か15.0%が平均で、審査には長ければ1ヶ月かかります。
無担保のカードローンに比べると金利は低くなりますが、審査に期間を有する場合もあるため、早めの行動が大切です。
リバースモーゲージ制度を利用
リバースモーゲージ制度とは持ち家や土地を担保にして、自治体や銀行から年金という形で融資を受けることを意味します。
高齢者の利用が多く、自分の家を手放したくない場合にリバースモーゲージ制度を使うことで、家に住みながらお金を借りることが可能です。
老後の生活資金やレジャー資金として使うこともできたりと、用途の広さもあります。
リバースモーゲージ制度で借りたお金は契約者が生きている間に完済しなくても良く、契約者が死亡した場合は売却もしくは残債を支払うか、または配偶者が住み続けることが可能です。
リバースモーゲージ制度の利息は、一括返済タイプと毎月利息を支払うタイプがあります。
リバースモーゲージ制度の金利は3%から5%ですが、民間金融機関の場合は変動金利で借りることもあるため、金利が上昇する可能性もゼロではありません。
利息分の負担が大きくなるとリスクになるため、事前に利息を把握した上で利用してください。
まとめ
お金を借りるために土地を担保にした場合、評価次第では億以上の借り入れも可能です。
- 土地を担保にすると金融機関からの融資が受けやすくなる
- 土地を担保にしても返済能力が乏しいと判断されれば審査落ちも
- 借り入れ限度額は土地の評価額の7割は目安
住宅ローンを組む場合に土地を担保にする人が多くいます。
金融機関によって評価額は変わりますが、場合によっては1億円以上の融資を受けることもできるため、土地を持っている人は活用してください。